Shoulder joint
肩関節の疾患
肩関節
肩甲骨、上腕骨、鎖骨、胸骨、胸郭に関連する5つの関節で構成されており人の身体の中で最も可動域が大きい関節です。
また、肩関節の安定性は、周囲の筋肉や腱に依存しており、腱板や関節包などが重要な役割を果たしています。
肩関節の痛みや動きの制限は、適切な対処をしないと慢性化することもあります。
専門医による診断と治療で、スムーズな動きを取り戻しましょう。
こんなお悩みございませんか?
- 肩や腕が痛くて腕があげられない
- 肩が硬くなって動きづらい、動かすと強い痛みがある
- 夜間や寝ていても強い痛みがある
主な疾患
「肩関節」の代表的な疾患に関する概要、症状、診断方法を紹介いたします。
- 変形性肩関節症
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疾患と症状
肩の骨や関節、軟骨の加齢などによる変性や外傷後の変形、上腕骨頭壊死、関節リウマチ等が原因で、肩関節に高度の変形を来すことがあります。
周囲の筋や腱に損傷がなくても骨の変形により、痛みや可動域制限を来すことがあります。治療方法
軽度の変形の場合は、保存的治療(安静、投薬、注射、リハビリテーション)で軽快しますが、なかには、症状が⾧期化する場合や、進行する場合があります。 症状が改善しない場合、機能障害(可動域制限等)が大きい場合には、手術が必要となります。一般的には、人工肩関節置換術の適応になります。
肩関節疾患の治療は手術をした場合にもリハビリテーションが重要となります。主な術式
- 人工肩関節置換術
- 肩関節不安定症
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疾患と症状
肩関節は人の身体の中で最も可動域が大きい関節ですが、その反面、外傷などによって 動揺性が増し脱臼しやすくなることがあります。関節を安定化させるのは以下の5つですが、これらが破綻すると不安定になり脱臼しやすくなります。多くの場合は、関節唇の損傷が原因ですが、骨折や骨欠損を伴うこともあり。高齢者では腱板損傷が原因のこともあります。
①骨・軟骨
②関節唇・関節包
③腱板
④筋・神経
⑤関節内圧(陰性)治療方法
若年者では、一度でも脱臼すると繰り返し脱臼(反復性脱臼)しやすくなります。
10代~20代では90%以上が反復性に移行すると言われています。また脱臼を繰り返すとその度に骨・軟骨や関節唇などが損傷されます。脱臼を繰り返す状態は日常生活にも苦慮することにもなるため、手術が必要となります。主な術式
- 関節鏡視下バンカート修復術
- 肩腱板損傷
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疾患と症状
肩関節の周囲を覆う筋肉のうち、一番内側の層の筋肉と骨をつないでいるのが腱板です。棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つから成り、肩関節を安定させて動かしています。これらが損傷した状態が肩腱板損傷です。MRIや超音波検査で診断します。
多くは変性(⾧年の使い痛み)ですが、時に外傷で断裂することもあります。損傷すると痛みと運動障害などの機能障害を生じます。治療方法
軽度の症状の場合は、保存的治療(安静、投薬、注射、リハビリテーション)で軽快しますが、なかには、症状が⾧期化する場合や、進行する場合があります。
症状が改善しない場合、機能障害が大きい場合、若い方の場合には手術が必要となります。主な術式
- 関節鏡視下腱板修復術(肩)
- 肩関節拘縮
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疾患と症状
関節内の関節包が炎症を起こし線維化を生じて肥厚し、その結果関節が硬くなって動かしにくくなっている状態です。関節外の癒着や皮膚のつっぱりなど関節外が原因で拘縮を生じていることもあります。まれに心因性に拘縮を起こしていることもあります。外傷が原因のこともあります。 関節に石灰沈着を生じ、それが引き金となったものもあります。多くはいわゆる五十肩として知られているものです。
治療方法
保存的治療(安静、投薬、注射、リハビリテーション)で自然軽快することもありますが、なかには一年以上にわたって症状が⾧期化することもあります。なかなか症状が改善しない場合や日常生活に著しい支障を生じる場合には手術が必要となることがあります。
主な術式
- 非観血的関節授動術(肩)
手術について
主な術式
- 人工肩関節置換術
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人工肩関節置換術(Total shoulder Arthroplasty:TSA)とは、傷んで変形した関節を人工物で作られた関節に置き換える手術です。
変形性肩関節症に対して行われます。
- リバース型人工肩関節置換術
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傷んだ関節を特殊なタイプの人工関節(リバース型人工肩関節)に置き換える手術です。
一般的な再建術では修復不可能な肩腱板損傷で、手を挙上することが出来ない場合や上腕骨近位の粉砕骨折などで、リバース型人工肩関節置換術の適応になります。
- 関節鏡視下肩腱板修復術
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関節鏡で腱板の損傷部を確認して修復します。
小さな損傷であれば骨にアンカーを打ち込んで糸で縫合して修復することが可能です。
損傷が大きくなると筋前進術や筋膜によるパッチや、筋腱移行術などが必要となることがあります。
肩腱板損傷に対して行われます。 - 関節鏡視下バンカート修復術
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関節鏡で確認しながら糸付きアンカーを埋込んで損傷した関節唇を固定します。
傷が小さく比較的回復が早いのが特徴です。
肩関節唇損傷、外傷性肩関節不安定症に対して行われます。